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IEEE 802.1AE MACsecに準拠したAxisネットワークカメラにより、ネットワークセキュリティとゼロトラストネットワークアーキテクチャーの統合の強化が実現

MACsec zero trust networking

ネットワークビデオ業界をけん引するアクシスコミュニケーションズは、Axisオペレーティングシステムのリリースバージョン「AXIS OS 11.8」で、カメラ、インターコム、オーディオスピーカーなど200機種超のネットワークデバイスにおけるセキュリティ規格「IEEE 802.1AE MACsec」への準拠を発表しました。 これにより、こうしたデバイスでは、イーサネットのレイヤー2(データリンク層)のネットワークレベルでデータが自動的に暗号化されるため、ゼロトラストネットワークが強化されます。 Axisは、MACsec (メディアアクセスコントロールセキュリティ) をサポートする初の物理セキュリティ製品メーカーです。

AXIS OS 11.8では、MACsec(EAP-TLS/ダイナミックCAKモードを使用)がデフォルトで有効化されています。これにより、AxisデバイスとMACsec対応イーサネットスイッチ間で転送されるデータの整合性が保護されます。 MACsecにより、データ通信とネットワークプロトコルが基礎レベルで保護されるため、DoS攻撃、侵入、中間者攻撃によるデータ挿入、盗聴といった下位レベルの攻撃の防御能力を大幅に強化することができます。  

AXIS OSのグローバルプロダクトマネージャーを担うアンドレ・バステルト(Andre Bastert)氏は、「顧客にとっては、セキュリティ機能がデフォルトで有効化されているという利点、また事前設定が必要ないというメリットがあります」とし、「これにより、設置の複雑性が軽減され、文字通り時間と費用を節約することができます。 こうしたセキュリティ機能は、顧客の時間を割くことなくゼロトラストセキュリティを実現できる良好な例となります。 OT(制御・運用技術)と IT(情報技術)の統合が進む中、ITプロフェッショナルはスマートIoT製品として、こうした標準的なセキュリティメカニズムを望んでいます。当社は、Axisネットワーク製品を安全かつゼロタッチでゼロトラストネットワークに統合できるようにすることを目指すAxisの長期戦略の一環として、このニーズを満たすことに取り組んでいます」と述べています。

IEEE 802.1AE MACsecの採用は、AxisによるIEEE 802.1AR Secure Device Identity(DevID)規格の実装およびIEEE 802.1X EAP-TLS ネットワークアクセスコントロールを基盤として構築されています。 Axisデバイスはデフォルトで3つのIEEE規格に準拠しているため、デバイスのオンボーディング、認証、エンドツーエンドの暗号化の自動化が可能となります。これにより、ITプロフェッショナルは標準メカニズムを用いて、Axisデバイスを企業ネットワークに効率的かつ安全に統合することができます。  

MACsecにより、MACsec対応デバイスとスイッチ間における暗号化キーの交換と検証が可能になります。 各イーサネットフレームのデータがAES-GCM 128ビットでリアルタイムに暗号化および復号化されるため、高速かつ安全なデータ転送が実現します。 AXIS OS 11.8では、デフォルトで有効化されている自動的な動的CAK(EAP-TLS)および手動構成に用いられる静的CAK(事前共有キー)という2つの標準IEEE 802.1AEセキュリティモードがサポートされています。

Axis Secure Integration
安全に保存されたAxisデバイスID [1](IEEE 802.1AR準拠の安全なデバイスID)が、IEEE 802.1X EAP-TLSポートベースのネットワークアクセスコントロール [2] 経由で、MACsec対応ネットワーク [4、5] で認証を受けます 。 EAP-TLSセッションを通じて、MACsecキーが自動的に交換されて安全なリンク [3] が確立され、AxisデバイスからMACsec対応スイッチへのすべてのネットワークトラフィックが保護されます。

IEEE 802.1X EAP-TLSポートベースのネットワークアクセスコントロールとAxisデバイスのIEEE 802.1ARのサポートの組み合わせにより、Axisデバイスの安全なオンボーディングが実現します。IEEE 802.1ARは、サイバーセキュリティプラットフォーム Axis Edge Vault の一部です。これにより、IEEE 802.1Xネットワークにおける自動認証が可能となります。Axisは製品製造時に、Axis IoT製品に組み込まれている耐タンパー性のハードウェア暗号コンピューティングモジュールに、IEEE 802.1AR準拠の固有の初期デバイス識別子(IDevID)を組み込んでいます。これにより、IDevIDが不正な探査から保護されます。

IEEE規格に準拠したネットワークなら、シームレスなオンボーディングが実現します。一例として、HPE Aruba Networking のClearPass Policy Managerが挙げられます。これについては、インテグレーションガイドが提供されています

AXIS OSにおけるIEEE 802.1AE MACsecに関する技術的な詳細情報については、AXIS OSナレッジベースをご覧ください。
Madeleine Eibrand
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プレス連絡先
Communications Specialist, Axis Communications
電話: +46 46 272 18 00
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Madeleine Eibrand
Axis Communicationsについて

Axisは、セキュリティとビジネスパフォーマンスを向上させるソリューションを生み出すことで、よりスマートでより安全な世界の実現を目指しています。 ネットワークテクノロジー企業として、また業界をけん引するリーダーとして、Axisは映像監視、アクセスコントロール、インターコム、音声システムなどに関連するソリューションを提供しています。 これらのソリューションは、インテリジェントアプリケーションによって強化され、質の高いトレーニングによってサポートされています。 

Axisは50ヶ国以上に4,000人を超える熱意にあふれた従業員を擁し、世界中のテクノロジーパートナーやシステムインテグレーションパートナーと連携することで、カスタマーソリューションをお届けしています。 Axisは1984年に創業し、本社はスウェーデン・ルンドにあります。

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